天平墓苑合同法要

令和5年10月1日、コロナ禍で中断していた天平墓苑合同法要を4年ぶりに開催いたしました。午前と午後の二回、総勢72名の方にご参加いただきました。

本堂での法要の後、ほとんどの方が故人が眠る天平墓苑に赴かれました。墓前で故人を思い出し、心のなかで対話をされた方も少なくなかったでしょう。

薬師寺管主であった故高田好胤師は「親と子の本当の対話は、死に別れてから始まる」と述べておられます。故人の価値観や哲学、あるいは共に過ごした時間やエピソードは、時間が経つにつれて色褪せることなく鮮明に思い出されることがよくあります。

また故人から学んだことが、自らの選択や行動の指針となることもあります。亡くなられてもその関係は決して絶えることなく、心のなかで故人への問い掛けを繰り返すことで、関係性はより深まってゆく。高田好胤さんはそれを本当の対話と表現されているのかも知れません。

私達は故人の存在に支えられ、故人とともに生きているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

住職日記

前の記事

100歳の「達成」?