カキツバタが咲きました
天平墓苑「はもれび」のカキツバタが美しく咲いています。
植え付けから約一年が経ち、株も大きくなって、艶やかな花姿となりました。
カキツバタは本来、湿地に群生する植物で、水辺を囲むように咲く風景でおなじみです。
でも当苑はそうした自然環境ではありませんので、カキツバタの中でも一初(いちはつ)という、乾燥に強い品種を植えていただきました。
一初の英名は ”roof iris ” 、屋根のアヤメ。
古来、大風や火事を防ぐと言い伝えられたこの花が、茅葺屋根の上に植え込まれていたことに由来するそうです。
茅葺屋根の上に一初の花が咲いている景色なんて、想像しただけでもなんとも味わいがありますね。
そしてここ天平墓苑では、気品ある紫の花を開きながら、「はもれび」の墓石のそばに静かに佇んでいます。
カキツバタの立ち姿に、亡き人の面影を重ねる方もおられるかも知れません。