天平墓苑PV(プロモーションビデオ)裏話
昨年の秋、天平墓苑のPV(紹介動画)をリリースしました。
実は当初、奈良で活躍されている映像作家の保山耕一さんに憧れて、自分で動画を作ってみようと意気込んでいました。
が、出来上がった作品は目標レベルに程遠いお粗末なもので、あえなく自作を断念。
ちょうど天平墓苑のパンフレットを作り替えようと考えていたこともあって、ドローンを使った動画も併せてプロのカメラマンにお願いすることにしました。
撮影は昨年の7月、2日にわたって行われたのですが、初日にリハーサルでドローンを飛ばしたときのことです。
ものの10分ほどで警察から電話がかかってきました。
慌てて外に出てみると、数人の奈良県警と正倉院の皇宮警察が、撮影スタッフさんを取り囲んで事情聴取しています。
もちろんスタッフさんはドローンの免許をもっていて問題はありませんが、なかば容疑者のような扱いなので、正直驚かされました。
しかし、よくよく聞いてみると、正倉院では日頃からドローンを使ったテロを警戒しているとのこと。
昨年7月は東京オリンピック直前ということもあって、警察は特にピリピリしているようでした。
結局、撮影計画を説明して一件落着、無事に撮影を終えることができたという次第です。
そして後日出来上がってきたPVは、春日山麓に佇む墓苑が美しく表現された素晴らしいものでした。
山々の緑が圧倒的な量感で迫ってくるかのようです。
墓苑全体が、まさに天然の樹木葬と言えましょう。(その分、掃除は大変ですが……。)
あらためて、無二の環境への感謝の思いでいっぱいになりました。
加えて、樹木葬にご契約いただいていたフルート演奏家のT氏(東京芸大卒で元大阪フィルハーモニー主席フルート奏者)のお宅兼ホールにお伺いした時のこと。
樹木葬のテーマ曲として、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」(樹木の陰で)を教えていただきました。
この曲は30数年前に、ウィスキーのCMでキャスリーン・バトルが歌ってブレークし、1987年の紅白歌合戦でもソプラノ歌手の佐藤しのぶさんが歌われたものです。
悠然として、どこか厳かなこのメロディーほど当墓苑にぴったりの曲はないと、迷わずBGMに選びました。
Ombra mai fù
Di vegetabile,
Cara ed amabile,
Soave più.
かゝる木蔭かつて無し
かくも緑に生ひ繁り、
優しくも、したはしく、
いと心地良きは。
そして教えてくださったそのT氏も、昨年末より樹下の人となられました。
動画はこのページから御覧ください