天平墓苑の清掃は、月に2回ほど来ていただく社会福祉法人「ならやま会」の皆様と住職(本当です)がやっています。広い敷地を美しく保つのはなかなかの苦労です。

とくに大変なのは秋頃。どういう訳か、例年カラスの団体の憩いの場所になっています。カラスはきれいな石やピカピカの金属、お供えの花が好きなようで、白い石を見つけては花立ての穴に入れたり、金属の花立てや花を引っこ抜いたりで、もう本当に遊び放題で迷惑千万。

いろいろ対策を考えるのですが、空襲を防ぐのはほぼ不可能。泣きたくなる気持ちを抑えて長い時間を掛けて片付けなくてはなりません。ほんとうに農家の方のご苦労はいかばかりでしょうか。しかし、冬になると毎日来ていたカラスもどこへやら。気候の加減でお供えの花も長持ちし、お墓も綺麗なままで嬉しい限りです。

今日お墓を清掃したとき、あるお墓の片隅で心温まるものを見つけました。少し前にお参りをされたご家族のお孫さんが、先ごろ亡くなられたおじいさんのためにお供えをされたのでしょう。もちろん掃除はせずにそのままに。近ごろでは墓を持つことを負担と考える方が増えていますが、お墓ではこんな暖かい心のやり取りができるのです。