天平墓苑の上から二段目の壇は休憩場所です。なんとも贅沢な広さの休憩所なのですが、この一角に藤棚とベンチを設けて、一息ついていただけるようにしています。藤棚は南側と北側にあります。南北とも同じ時期に植えたのですが、南側の植え付けが悪くて昨年ようやく芽吹きました。

本年、ようやく北側の藤が鑑賞できる程度に開花してくれました。まだまだ綺麗な藤棚には程遠いですが、年々それらしく整ってくれるものと期待しています。

藤とは不死に通じ富士とも表現できるとか。ところでインドの古語であるサンスクリット語では、不死のことをアムリタと言います。よしもとばななさんが著された本の名前にもなっていますよね。ムリタとは死んだという意味の形容詞で、それに接頭語のアが付くことで否定の意味になるのです。

阿弥陀如来のアミタも同じ用法です。ミタとは計測されたという意味の形容詞で、接頭語のアがつくことで否定の意味となります。すなわちアミタとは計測されないという意味で無量と訳されています。時間的に無限のことを無量寿、空間的に無限のことを無量光といい、すなわち阿弥陀如来(無量寿如来、無量光如来)とは無限の時間と空間を表す仏ということになります。