白毫寺一切経法要に出仕しました
4月8日、奈良市の白毫寺で行われた一切経法要に出仕しました。鎌倉時代に、中国から伝わった一切経(すべてのお経)を転読した古事に因んで、毎年この日に行われています。
今日はお釈迦様の誕生日にあたります。釈迦誕生仏を本堂前に飾って読経し、お釈迦様の誕生を祝いました。色とりどりの花々で飾られた花御堂が、おめでたい雰囲気と春の賑わいを演出しています。
白毫寺は、天智天皇の第七皇子である、志貴皇子の邸宅跡に建てられました。ここは、標高200メートルの高円山の中腹にあり、奈良盆地を一望できるほどの眺めの良さです。まさに、貴族の邸宅にふさわしい立地といえるでしょう。
一切経法要は、春を呼ぶ行事として(寒さの果ても彼岸まで、まだあるわいな一切経)と地元では親しまれています。今年の春は寒暖の差が激しく、気候の定まらない日々が続きました。本日も例年になく寒い日で風も強い日でしたが、これで大和路に本格的な春が訪れることでしょう。