住職日記その2  大正時代の空海寺住職

芭蕉の句

大正時代に、僧であり書家でもあった横井北泉が、空海寺の住職をしていました。横井北泉は大師流(弘法大師)を受けつぐ書家で卓越した能筆家でした。その横井北泉が揮毫した碑が、東大寺の二月堂と法華堂(三月堂)の間に建っています。有名な芭蕉の句「水取や こもりの僧の 沓の音」と雄渾な文字で書かれています。建立は大正2年。碑の裏に建立した有志の方の名前が残されていて、世話人は現在の空海寺の檀家のご先祖であることがわかりました。百年を記念に、子孫の会合を持ちたいと願っていたのですが、かないませんでした。しかしその思いは今も続いています。

住職日記

次の記事

鉄を磨く