2017年3月1日 / 最終更新日時 : 2021年2月14日 sampatti 大黒日記 大黒日記その9 父への手紙 あの日からもう七年近くが経ちましたね。汗といっしょに体が溶け出してしまうかも、と思うほどに暑い夏の朝でした。私は今、春まだ浅い静かな午後にこの手紙をしたためています。 病を得て十年余り。終わりの見えない坂道を緩やかに、で […]
2017年2月10日 / 最終更新日時 : 2021年2月14日 sampatti 大黒日記 大黒日記その8 窓を開ける少年 娘が生後3ケ月の冬、気管支炎をこじらせて入院した。 小児科病棟の4人部屋には、先客が3人。 同じくらいの月齢の、ロタに罹った赤ちゃんふたりに、小学生の男の子がひとり。 5・6年生ぐらいのその少年は、体格もよく、元気そう。 […]
2017年2月8日 / 最終更新日時 : 2021年2月14日 RYUKO MORIKAWA お知らせ 雑誌ACT4の取材を受けました 先日、ACT4と言う雑誌の取材を受けました。大人のための知的好奇心マガジンというコンセプトで編集されていて、数回にわたり空海の祈りと題した、空海の足跡を追った特集記事の連載があります。隔月出版で今回の号は、お寺では東大寺 […]
2017年2月4日 / 最終更新日時 : 2021年4月2日 RYUKO MORIKAWA 住職日記 鬼のもだえ びしゃもんの おもきかかとに まろびふす おにのもだえも ちとせへにけむ (毘沙門の重きかかとに 転び伏す 鬼の悶えも 千年経にけむ) これは、会津八一が東大寺法華堂(三月堂)で詠んだ歌である。毎月、仏事でお伺いするお宅 […]
2017年1月31日 / 最終更新日時 : 2021年2月14日 RYUKO MORIKAWA 住職日記 棚田嘉十郎氏(その1) 近鉄電車で大阪から奈良に帰るとき、生駒のトンネルを抜けると周りの景色が一変する。すこしスモッグのかかった、大阪のビル街を遠望しながら走っていた電車が、トンネルを抜けると奈良の山間部に走り出る。静かな住宅街の落ち着いた雰囲 […]