おひとり身の方へ

「実は私、ひとり身なんです。」

このところ、こうおっしゃる方々からのお問い合わせやお申し込みが増えてきました。

「そろそろ自分の最期を考えよう」とあちらこちらを回られて、当苑にたどり着いてくださったようで、大変ありがたく思っております。

家族がいるにせよ、自分の死後のことはどのようになるのか、実際にはわかりません。自分の思い通りにはいかないことが、世の常というものです。

ましてや、単身の方や子供さんがおられない方々が感じておられる「どうなるんだろう」という不安は、さぞかし大きなものでしょう。

私どもは、こうした思いを受け止めさせていただきたいと考えております。

自然と歴史に恵まれたこの場所で、ゆっくりと安らかに——。

この願いを出発点に、私どもは天平墓苑を開設いたしました。

 年に一度の合同法要に加え、毎朝の勤行時には、祥月命日のお方のお名前を読み上げてご回向いたしております。

「いつまでも覚えていてほしい」という思いは、誰しもの心の中に潜んでいるものです。

ですから、「二度目の死を迎えることがないように」と願いつつ、おひとりおひとりのご命日にお勤めさせていただいています。

これまでお申し込みくださった3分の2以上の方々が、生前でのご予約です。

お手続きいただいたあと、みなさんが口を揃えておっしゃいます。

「これでやっと安心できました。」

「その時までの年月を、穏やかに過ごすことができそうです。」

「大好きな、やさしい奈良の風景にいつか私も溶け込めると思うと、心安らかで、幸せな気持ちになりました。」

そしてこのお言葉をいただく度に、「造ってよかった。」と私どももよろこびを感じています。

おひとり身の方や子どもさんのおられない方でお墓をお探しの方は、どうぞご相談ください。

みなさんのお声を聞かせていただくことで、今後もより一層いいものにしていきたいと私どもは考えております。

何かお役に立てることがあるかもしれません。