12月22日冬至の日、東大寺二月堂と不動堂をお借りして、空海寺檀信徒の「年越し護摩祈祷」を開催しました。本年で23回目を迎えます。新年を迎えるにあたって仏さまと向き合い、一年を振り返って自らの行いを省み、新年の幸せを祈願する法会です。

師走から正月にかけての節目の時期、お寺では様々な法要が行われますが、この二月堂でも、毎年12月14日に仏名会という法要が行われています。仏名会も同じく、一年のうちに犯してしまった罪を懺悔して、その消滅を祈るため行われる法会です。過去、現在、未来の三千体の仏さまの名を唱えながら、五体投地の礼拝を繰り返すのです。中世には、それぞれの家に僧侶を招き行っていたようで、平安末期の『奥義抄』に「僧をむかへて経を読ませ、東西に馳せ走るが故に、師走月といふ・・」とあり、師走の語原となったとか。またお水取りも、インドの正月に当たる日本の旧暦二月に、新年の幸福を願って、十一面観音に罪を懺悔する法要で、十一面悔過の名があります。悔過(けか)とは、過ちを悔い改めることで、懺悔と同じ意味です。

仏教では、罪を懺悔(さんげ)するということがとても大切なことと考えられています。懺悔には、定期的に行うものもありますが、お経を唱える前や、仏さまに祈願をする前、修行を行う前には必ず懺悔をします。罪を懺悔できていなければ、なにをしても成就することはありません。祈願をしても、一向に願いが叶えられなかったら、懺悔が充分にできているか確かめなさいと、私はある師匠に教えらました。懺悔は祈願の前提条件なのです。

本年も当ブログをお読み頂き有り難うございました。来たるべき年が、皆様にとって良い年であるよう願いつつ、今年の締めくくりと致します。合掌